日本語はなぜ美しいのか

黒川伊保子さんの日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)に書かれている「発音体感」と、今週のR25の「結論はまた来週」で書かれている「語感」や「音覚情調」。なんだか、違うレイヤーで「クオリア」と重なっているような気がする。

日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)を読んでぞっとしたのは、子どもを英語で育てようとした日本人夫婦の話。生後2ヶ月から英語のCDやビデオを見たり聞いたりさせて、発音が悪くならないように自分達は話しかけなかったところ、子どもは2歳を過ぎてもほとんどしゃべれずコミュニケーションが取れなかったとの報告。これはあまりにも極端な例だけど、少し前にネットで読んだレポート(確かアメリカ。元を探したけど見つけ出せず)に、教育用ビデオをより長く見た子どもの方が習得している単語数が少なかったというのがあった。人とコミュニケーションを取った時間の長さで、必要なコミュニケーション力が育っていくのかもしれない。

日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)

日本語はなぜ美しいのか (集英社新書)